チャーシューのコスト検証
お店で買うよりお得?手作りチャーシューのコスト検証
ラーメンのトッピングとしても、そのままおかずとしても大人気の「チャーシュー」。
週末に仕込んでおけば、食卓がちょっと豪華になる一品ですよね。
でも、ふとこんな疑問を持ったことはありませんか?
「チャーシューって、自分で作った方が安いの?」
お店やスーパーで買うと結構いいお値段…。
「だったら自炊すればお得に、しかもたっぷり食べられるんじゃない?」と思う方も多いはず。
そこで今回は、実際にチャーシューを手作りして、材料費+光熱費を計算。
さらに市販品の価格と比較して、自炊チャーシューは本当にお得なのか?を検証してみました!
チャーシューのコストを算出!
使用した材料とその費用
チャーシューの材料費(5食分)
材料 | 分量 | 元の容量・価格 | 使用量の材料費 |
---|---|---|---|
豚バラ | 750g | 200円 / 100g | 1,500円 |
にんにく | 1/2 玉 | 149円 / 3個 | 24.8円 |
長ネギ | 青い部分 (1/5本) | 145円 / 1本 | 29円 |
しょうが | 20g | 311円 / 100g | 62.2円 |
砂糖 | 大さじ2 (約18g) | 332円 / 1kg | 6.0円 |
しょうゆ | 100 ml | 321円 / 1L | 32.1円 |
料理酒 | 100 ml | 257円 / 1L | 25.7円 |
みりん | 100 ml | 328円 / 1L | 32.8円 |
オイスターソース | 大さじ1 (約19g) | 721円 / 255g | 53.7円 |
味の素 | 5振り (約1g) | 559円 / 70g | 8.0円 |
水 | 1000 mL | 0.2円 /L(仮) | 0.2円 |
材料費合計:1,774.5円
調理にかかった時間と光熱費
プロパンガスの費用も計算に入れます。
1時間あたりのガス代
- 弱火:約8円
- 中火:約34円
- 強火:約60円
(地域差や供給業者によって異なりますが、一般的な費用で計算しています。)
調理手順
- 豚バラに焼き目を付ける

鍋に豚バラ肉を入れ、中火で約5分ほど焼き、軽く焼き色を付けます。

- 調味料を加える

鍋に薬味(にんにく・ねぎ・しょうが)を入れ、さらに調味料(砂糖大さじ1、しょうゆ・料理酒・みりん各100ml)を加えます。

水1000mlを注ぎ、強火で5分ほど加熱してひと煮立ちさせます。
- 豚バラを煮込み、冷蔵庫で寝かせる

煮立ったら弱火にし、蓋をして約60分煮込みます。途中で豚バラを裏返し、全体に火が通るようにします。
煮込み終わったら火を止め、鍋ごと常温で約60分置いて粗熱を取ります。その後、冷蔵庫で一晩寝かせます。
- 再度温める

翌日、鍋を冷蔵庫から取り出し、中火で5分ほど温めます。
- ソースを作る

煮汁を200mlほど取り分け、フライパンに移します。
砂糖大さじ1と味の素を5振り加え、強火で約5分煮詰めてソースにします。

泡がカラメル色になったら火を止めます。
- 豚バラに仕上げの焼き目を付ける

豚バラをフライパンに移し、中火で約5分焼き、表面に香ばしい焼き目を付けます。
- 完成

豚バラを食べやすく切って皿に盛り付け、仕上げにソースをかければ完成です!
調理時間:約40分(手を動かした時間)
待ち時間:約100分+一晩(手を動かした時間)
合計調理時間:約140分+一晩
光熱費の計算
調理にかかった光熱費を計算すると、
工程 | 火力 | 加熱時間 | 光熱費 |
---|---|---|---|
豚バラに焼き目を付ける | 中火 | 5分 | 約2.8円 |
調味料を加える | 強火 | 5分 | 約5.0円 |
豚バラを煮込み、冷蔵庫で寝かせる | 弱火 | 60分 | 約8.0円 |
再度温める | 中火 | 5分 | 約2.8円 |
ソースを作る | 強火 | 5分 | 約5.0円 |
豚バラに仕上げの焼き目を付ける | 中火 | 5分 | 約2.8円 |
光熱費合計:26.4円
1食当たりのコスト算出
合計コスト(5食分)
項目 | 合計費用 |
---|---|
材料費 | 1,774.5円 |
光熱費 | 26.4円 |
合計 | 1,800.9円 |
1食あたり:約360円
コスト評価
コスト評価:チャーシューの自炊はお得?
計算の結果、自作したチャーシューは 100gあたり約360円 でした。
一方で、スーパーで売られている出来合いの焼豚は 約314円(257〜333円)、ラーメン屋のテイクアウトでは 約382円(300〜470円) が平均的。さらにお取り寄せでブロック肉を買おうとすると、約676円(510〜766円) と一気に高級ラインに。
区分 | 平均価格 | 参考範囲 | 備考 |
---|---|---|---|
スーパー(出来合い) | 約314円 | 257〜333円 | 切り落としタイプ中心 |
お取り寄せ(ブロック) | 約676円 | 510〜766円 | 有名店やギフト用が多い |
ラーメン屋テイクアウト | 約382円 | 300〜470円 | 店舗によって幅あり |
自作チャーシュー | 360円 | (今回の実績) | 味付け・保存自由度あり |
……つまり、自作チャーシューのコストは スーパーよりやや割高。でもラーメン屋のテイクアウトと比べれば 同じか少し安い、そしてお取り寄せ品と比べれば 圧倒的にお得 という結果になりました。
「え、自炊したほうが必ず安いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、実際はスーパーの既製品と大きな差はなし。
ただし自作の場合は 味付けの自由度や保存のしやすさ が大きなメリットです。好きな濃さにしたり、大きめにカットしたり、アレンジ自在なのは手作りならでは。
結論としては、コスト的には“中間”だけれど、満足感やアレンジの幅を考えると自炊チャーシューは十分に価値あり! ということになりそうです。
時間と手間のかかり具合もチェック
チャーシュー作りは、手順そのものは難しくありませんが、やはり時間はかかります。
実際にかかったのは「実働時間:約40分」「待ち時間:約100分+一晩」。とくに一晩寝かせる工程があるため、すぐに食べたい人には不向きです。
その一方で、時間をかけて仕込むからこそ肉は柔らかく味がしっかり染み込み、数日間保存できるのも利点。
つまり「即席には向かないけれど、週末に仕込んでおくごちそう」としては十分に価値がある一品といえます。
まとめ
外食と自炊、どう使い分ける?
今回の検証では、自作チャーシューのコストは スーパーより少し高め、ラーメン屋のテイクアウトよりはお得 という“中間”の結果になりました。
つまり「自炊すれば圧倒的に安い!」というわけではありません。
ではどう使い分けるのがよいのでしょうか?
- 手軽さを重視したい日 → スーパーの出来合いやラーメン屋のテイクアウトが便利
- 自分好みに楽しみたい日 → 味付けを変えたり厚切りにしたり、保存してアレンジできる自作がおすすめ
コストだけでなく、気分やこだわりに合わせて選ぶのが、チャーシューをもっと楽しむコツになりそうです。
このブログではこれからも、
「自炊したら本当にお得なの?」「外食や市販品と比べるとどう違うの?」といった疑問を、実際にコストを算出しながら検証していきます。
普段なにげなく食べている料理も、材料費や光熱費を知ることで、選び方や楽しみ方がぐっと広がります。
節約を意識する方にも、アレンジを楽しみたい方にも、“納得して選べるごはん”のヒントをお届けしていきます。
次回もぜひお楽しみに!
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