レトルトカレーの分析
内容量と一食当たりの単価
カレーを実際に作る前に、まずはレトルトカレーのコストを調べてみました。
レトルトカレーの価格帯は以下の通りです。
- 低価格帯:100円~200円程度
- 中価格帯:200円~400円程度
- 高価格帯:400円以上
今回は、中価格帯のレトルトカレーを基準にして、自炊とのコスト比較を行います。
ジャワカレーのコスト算出

よく食べるレトルトカレーとして「ジャワカレー」を選びました。
少し辛めでスパイスが効いており、個人的に好みの味です。
ジャワカレーの具材
ジャワカレー(レトルト)の値段:228円
内容量:188g

具材の内訳



- 肉(牛肉):約9g
- にんじん:約20g
- じゃがいも:約47g
想像していたより具材が多いですが、肉の量が少ないのが気になります。
自炊カレーのコスト算出
使用した材料とその費用

材料 | 量 | 価格 |
---|---|---|
ジャワカレー(ルウ) | 1箱(9皿分) | 298円 |
玉ねぎ | 大1個 | 100円 |
にんじん | 中1本 | 119円 |
じゃがいも | 小3個 | 168円 |
豚肉 | 役307g(132円/100g) | 405円 |
合計:1,090円
調理にかかった時間と光熱費
プロパンガスを使って調理しているので、今回はその費用も計算に入れてみました。
1時間あたりのガス代
- 弱火:約8円
- 中火:約34円
- 強火:約60円
(地域差や供給業者によって異なりますが、今回は一般的な費用で計算しました。)
- 玉ねぎを炒める(中火15分)

まずは玉ねぎを炒めます。しっかり飴色にすることで甘みが出て、カレーのコクが深まります。

炒めている間に、にんじんとじゃがいもをカットしておきます。
- 食材を鍋に入れて煮込む

カットした野菜と豚肉を鍋に投入し、水を加えて強火で沸騰させます。(強火 10分)
沸騰したらアクを取り、火を少し弱めてじっくり煮込みます。
- 中火 5分
- 弱火 10分
この間に、食材が柔らかくなっていきます。
- ルウを入れて仕上げる

食材が柔らかくなったら火を止めてルウを投入し、しっかり溶かします。
その後、もう一度火を入れて弱火で10分ほど煮込めば完成!

加熱時間の合計
- 弱火 20分
- 中火 20分
- 強火 10分
合計調理時間:約1時間
1食当たりのコスト算出
調理にかかった光熱費を計算すると、
加熱時間 | 火力 | 1時間当たりの費用 | 光熱費 |
---|---|---|---|
15分 | 中火 | 34円 | 約8.5円 |
10分 | 強火 | 60円 | 約10円 |
5分 | 中火 | 34円 | 約2.8円 |
10分 | 弱火 | 8円 | 約1.3円 |
10分 | 弱火 | 8円 | 約1.3円 |
合計光熱費:24円
1食あたりのコスト
項目 | 合計費用 |
---|---|
材料費 | 1,090円 |
光熱費 | 24円 |
合計 | 1,114円 |
ルウのパッケージには9皿分と記載されているため、1食分に換算すると
1食あたり:約124円
自炊とレトルトの比較
価格差
今回の自炊カレー(1食124円)と、レトルトカレー(1食228円)を比べると、
9食分作ると、合計で936円の節約になります。
まとめて作ることで節約効果は大きくなるため、家族が多い家庭では特にお得ですね。
例えば、カレーに限らず、このような節約を月に何度か実践すれば、 数千円~数万円の節約につながる可能性があります。
一方で、一人暮らしの場合は一度に9食分作るのは厳しく、 2回に分けて調理することになり、その分光熱費が増えるため、 節約効果はやや小さくなるかもしれません。
時間と手間の考慮
レトルトカレーは、電子レンジでたった2分温めるだけ。 電気代も微々たるもので、1円かかるかどうかです。
一方で、自炊の場合は約1時間の調理時間が必要。 食材を切って煮込めば形にはなるものの、 飴色玉ねぎを作ったり、具材の煮込み時間を考えると、 それなりに手間がかかるのは否めません。
しかし、「たっぷりの具材を使える」 「自分好みの味に調整できる」 というメリットも大きいため、 手間をかける価値は十分にあるのではないでしょうか。
まとめ
自炊とレトルトの選択基準

「ちょっとカレーが食べたいな」と思ったとき、 手軽に食べられるレトルトカレーは間違いなく便利。
しかし、具材の満足感や節約効果を考えるなら自炊が圧倒的にお得です。 特にまとめて作るならコストメリットも大きいため、 家族やパートナーとシェアするなら、断然自炊がオススメ。
ちなみに、今回改めてレトルトカレーの具材を見て驚いたのが、 牛肉がたった9g!?
「肉をしっかり食べたい!」という人には、 やはり自炊のほうが満足度は高いと感じました。
参考:外食のカレーとの比較
外食のカレーは、安いものでも600円程度。 本格的なカレー専門店なら1,000円以上することも珍しくありません。
今回のジャワカレーの原価をもとに外食で提供する価格に換算すると、原価率30%で考えても、 家庭で作ると1食413円相当になります。
そう考えると、外食のカレーが高すぎるわけではなく、 手間やサービスを考えれば納得の価格設定ですね。
今後もいろいろな自炊コストを調べて、 お得な食生活を追求していきたいと思います!
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