ペペロンチーノのコスト検証
パスタは自炊の中でもコスパが良いと言われていますが、実際どれくらい安いのでしょうか?
今回はシンプルなパスタ料理の代表「ペペロンチーノ」に焦点を当て、コストを細かく算出してみました。
ワンパンパスタで調理!
今回は、調理工程を少なくするために、フライパン1つで作る「ワンパンパスタ」に挑戦します。
さらに、ペペロンチーノの要ともいえるオリーブオイルが、実は高コストなのでは?という疑問も検証していきます。
小ネタ:パスタの乳化について
乳化が起こる理由
乳化とは、本来混ざり合わない水と油が均一に混ざる現象です。
ペペロンチーノでは、パスタの茹で汁に含まれるデンプンと塩が乳化剤として働き、オリーブオイルと水を結びつけます。
乳化のメリット
- ソースの一体感:水と油が分離せず、なめらかなソースに。
- パスタとの絡みやすさ:ソースにとろみがつき、麺にしっかり絡むことで味が均一に。
- 舌触りの向上:滑らかな食感になり、油っぽさを感じにくくなる。
ワンパンパスタ vs 別茹で
ワンパンパスタ
- フライパン1つで調理できるため、洗い物が減る。
- 茹で汁をそのまま使うので、デンプンが多く残り濃厚な仕上がりに。
- ただし、茹で加減や味の調整が難しい。
別茹で
- パスタを別の鍋で茹でるため、茹で加減の調整がしやすい。
- 乳化をコントロールしやすく、アルデンテの食感を保ちやすい。
- ただし、鍋やザルを使うため、洗い物が増える。
では、実際にペペロンチーノを作ったときのコストを見ていきましょう。
ペペロンチーノのコストを算出!
使用した材料とその費用
ペペロンチーノの材料費
材料 | 分量 | 元の容量・価格 | 使用量の材料費 |
---|---|---|---|
乾燥パスタ (1.6mm) | 200g | 238円 / 500g | 95.2円 |
ベーコン | 4枚 | 267円 / 4枚×3 | 89.0円 |
にんにく | 3片 | 35円 / 1個(10片) | 10.5円 |
赤唐辛子 | 2本 | 150円 / 7本 | 42.9円 |
オリーブオイル | 大さじ2 (約27.6g) | 862円 / 228g | 104.3円 |
水 | 600ml | 0.2円/L(仮) | 0.1円 |
顆粒コンソメ | 小さじ2 (約5.3g) | 171円 / 50g | 18.1円 |
焼塩 | 小さじ1/2 (約2.5g) | 214円 / 250g | 2.1円 |
しょうゆ | 小さじ1 | 301円 / 1L | 1.5円 |
パセリ | 2振り (約0.1g) | 182円 / 3g | 6.1円 |
材料費(ペペロンチーノ)合計:369.8円
調理にかかった時間と光熱費
プロパンガスの費用も計算に入れます。
1時間あたりのガス代
- 弱火:約8円
- 中火:約34円
- 強火:約60円
(地域差や供給業者によって異なりますが、一般的な費用で計算しています。)
調理手順
- 材料を炒める

にんにくを粗みじん切りにし、オリーブオイルを入れたフライパンで炒める。
強火で加熱し、オイルが泡立ち始めたら弱火にし、にんにくがきつね色になるまで炒める。(強火2分→弱火5分)

にんにくの香りが立ってきたら、唐辛子とベーコンを加え、弱火で2分ほど炒める。
- フライパンに水と調味料とパスタを入れる

フライパンに水と顆粒コンソメ、塩、しょうゆを加えて強火で加熱し、沸騰させる。(強火5分)
沸騰した後はパスタ(ゆで時間7分)を入れる。
- パスタを煮詰める

混ぜながら煮詰めて、スープをパスタに吸わせる。(中火10分)
煮詰めた後、汁気が多い場合は強火にして水分を飛ばす。(強火3分)

ソースが適度にとろみを帯びたら火を止める。
- 完成

仕上げにパセリをふりかけ、皿に盛り付けて完成!
加熱時間の合計
- 弱火 7分
- 中火 10分
- 強火 10分
合計調理時間:約35分
光熱費の計算
調理にかかった光熱費を計算すると、
加熱時間 | 火力 | 1時間当たりの費用 | 光熱費 |
---|---|---|---|
2分 | 強火 | 60円 | 約2.0円 |
7分 | 弱火 | 8円 | 約0.9円 |
5分 | 強火 | 60円 | 約5.0円 |
10分 | 中火 | 34円 | 約5.6円 |
3分 | 強火 | 60円 | 約3.0円 |
光熱費合計:16.5円
1食当たりのコスト算出
合計コスト(2食分)
項目 | 合計費用 |
---|---|
材料費(ペペロンチーノ) | 369.8円 |
光熱費 | 16.5円 |
合計 | 386.3円 |
1食あたり:約193円
コスト評価
費用感
ペペロンチーノはシンプルな料理なので、もっと安く作れると思っていましたが、意外とコストがかかっていることが分かりました。
特に、オリーブオイルがコストの約1/4を占めているのが意外な結果でした。
それでも、1食200円以下に収まっており、冷凍食品のパスタより70円程度節約できるので、十分経済的といえます。
時間と手間の考慮
調理には約35分かかりました。
ワンパンパスタを採用したことで洗い物は減りましたが、茹で時間の待ち時間は発生するため、超時短料理とはいえません。
まとめ
ペペロンチーノを自炊するメリット
市販の冷凍ペペロンチーノと比べると、コストの差は大きくないものの、自炊の利点としてアレンジが自由にできる点が魅力です。
特にワンパンパスタで作ると、ソースがまろやかになり、冷凍食品とは異なる深みのある味わいを楽しめました。
今後も、コストを徹底分析しながら、お手頃で簡単・お得な料理を研究していきます!
お楽しみに!
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